コラム

さくらんぼ教室だより(代表)

2021.02.01

新しい春! 都立高校の「通級」に注目 🍒教室だより2021-02月号

●千葉県立・市立特別支援学校の入学者選考にチャレンジした84人のみなさん、お疲れさまでした!例年のことながら受験直前は心配で泣き出してしまったり、体調が不安定になったりする生徒さんもいて、「受験」という未知の体験への不安は大きいことを感じます。それでも目標に向かって真剣勝負をした日々は、惜しくも合格とならなかった生徒さんも含め、きっと大きな力になりみなさんを支えていくでしょう。これから受験するみなさん、頑張って!

●先月は31人のご成人と、5人の30才(而立)のお祝いをし、各教室から笑顔の写真が届いています(小さい頃の面影は変わらず!)。社会人としてそれぞれの仕事と向き合って一生懸命働き、成長していく同志。今は大変な時期ですが、だからこそ支え合い、しっかりつながっていきましょう。

●都立高校で来年度から「通級による指導」が始まります。対象は都立高校に在籍する「発達障害などがあり特別な指導を必要とする生徒」で「本人と保護者が希望する」場合。「通級」とは小・中学校のそれと同様「大部分の授業を通常の学級で受けながら、一部の授業について特別な場で受ける指導形態」。指導内容は、将来の自立や社会参加のために必要な「コミュニケーション」「感情コントロール」「自己理解」などその実態に応じた指導で、「教科の補習が目的ではない」とあります。指導をするのは「在籍校の先生と、専門的なノウハウをもつ人とのTT(ティーム・ティーチング)」で、都教委は「専門家」にあたる連携事業者等の募集を開始しました(1/13)。

●高校に入学したけれど「友達ができない」「提出物が出せず単位が取れない」など本人がもつ特性による困りごとが生じた場合に、校内で定期的な指導・支援が受けられるという点で、「通級」はとても心強い存在になり得るでしょう。通級に先駆ける「コミュニケーション アシスト講座」(都立高校生の特別支援講座)を5年間受託し1000人を超える都立高校生を指導してきた弊社・委託事業部としては、通級にもぜひ名乗りをあげたいところ。私たちが関わってきた高校生たちは「友達がほしい」「もっと話しかけてほしい」「苦手なことを助けてほしい」など心の声をあげていました。来年度スタートする「通級」が彼らの声に応える場になるようにと願います。(詳細は、東京都教育委員会HP)

●さくらんぼ教室では、4月から全教室で「進学クラス」を開講。中高生の「通常学級の授業内容や教科書に沿った学習」「定期テスト対策」「公立・私立高等学校受験(含サポート校)」「専門学校・大学受験」にクラス全体で取り組みます。2021年度、生徒のみなさんの多様な進路に応じた学習をさらに充実させていくことと同時に、高校や特別支援学校など学校における教育・支援にも貢献し続けていきたいと思います。   (伊庭葉子)

★都立高校の通級についてhttps://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/school/high_school/files/special_support_resource_rooms/leaflet.pdf

★コミュニケーションアシスト講座https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/school/high_school/event_and_information/files/assist_seminor2017/r3_kouzaannnai_02.pdf