コラム

さくらんぼ教室だより(代表)

2021.08.01

学びの場を広げよう!「まなサポ高等部」開校へ 🍒教室だより2021-08月号

〇「学習×感染防止対策×暑さ対策」で臨む2度目の夏。

今回の夏期講習のお申込は全教室で2000件を超えました(外部からも300件)。

嬉しい悲鳴で増刷したテキストを「各教室になるべく早くお届けしよう」と、弊社サポート課メンバー(特別支援学校出身の社員3人です)も活躍。

初の試みである、進学クラス/中高生向けの「自習室チケット」、中高生向け講座「コミュニケーションスクール」も好評です。

私も久しぶりに指導に入れてもらい、さくらんぼの中核にある「学ぶ」楽しさを生徒さんと一緒に感じています。

 

〇社内では新しいプロジェクトもスタートしました。

2022年度4月、通信制高校のサポート校「学びサポートセンター(通称まなサポ)/高等部」(本八幡校・三鷹校)を開校します!

位置づけは「サポート校」(通信制高校「さくら国際高等学校」の連携施設)で、3年間で高校卒業に必要な単位の取得を目指します。

高校に入る学力はあるけれど一斉授業が苦手、学校という場所に通うことが負担、集団生活が不安という生徒さんが、少人数で学びながら卒業後の進路や生き方を見つけていくための小さな居場所としてスタート予定です。

 

〇先月の七夕の日に「これから行ってもいいですか?」と仕事帰りに会いにきてくれたのは、さくらんぼOBで20代前半のSさん。

小学生から専門学校進学まで通っていました。

高校卒業後は福祉関係の資格取得にチャレンジしていましたが、

「思ったことを文章に書くことが苦手で実習日誌が書けない」

「同世代の女子との関係が苦手」

「複数の指示を聞いて動くことが苦手」という壁に阻まれて断念。

その後に障害者雇用につながり、現在は福祉関係の職場で「雑用」を担当しているそうです。

「仕事はすごく楽しい。話さなくてもいいし、(やることを自分で)考えなくてもいい。気持ち的にラクに働ける」とのことで、職場の年上の先輩たちにも可愛がられているよう。

目指した職種とは違うけれど、自分に合う仕事と働き方を見つけた彼女はとても自信にあふれていました。

中学・高校時代は「辛かった。でも休まなかった。休んじゃいけないと思っていたから」と(当時は「楽しいよ」と言っていました)。

今は、数は多くなくても気の合う友達と会ったり、お父さんと動物カフェに行ったり、彼女らしく生活しているようです。

 

〇就活を頑張っている大学生たちの相談機関での面談に同行することもあります。

真面目な人ほど「〇〇でなくてはいけない」という気持ちが強いのですが、その手前で「自分に合っているかどうか(やりたいことより、できることから始める)」を考える機会も大切。

さくらんぼ教室はそのための場所でもあります。

どんなに困難な状況にあっても立ち向かっていくアスリートたちの皆様に力をいただきながら、ワクチン接種を待つ夏です。

皆様もご自愛くださいませ。

 

(伊庭葉子)