コラム

さくらんぼ教室だより(代表)

2022.02.01

「生活力」を学ぼう!~Step(s)のがた~ 🍒教室だより2022-02月号

●中学、高校、専門学校、大学、特別支援学校、そして就職・・・

目標に向かって頑張り、春からの新しいスタートが決まった皆様、

おめでとうございます!

受験シーズンはまだ続きますが、今年もたくさんの桜が咲きますよう、全教室で応援していきます。

 

●先日、一般社団法人つなぐいっぽ「Step(s)のがた」(東京都中野区)を見学させていただきました。

ここは「企業で働いている18歳~30歳代の発達障がい、グレーゾーン、軽度知的障がいの方を対象とした、生活力をトレーニングするための<学びの場>シェアハウス」(なんと魅力的!!)。

趣とぬくもりのある古民家はもともとシェアハウスだったそうで、現在は4つの個室(男性用)と管理人室、浴室、キッチンとみんなが集えるリビング。

「セルフ生活体験講座」の利用は一人ひとりの生活スキルやニーズに合わせて2日間、7日間のお試しから、3か月間以上と多様。

日曜日の午後に1週間分の食材の買い出しからスタートし、金曜日までは勤務と生活体験(食事の準備、清掃、洗濯など初級~上級)、土曜日に1週間の振り返りとグループワーク、土日はリフレッシュのための一時帰宅というスケジュールで、自立や一人暮らしをめざす人たちが無理なくチャレンジできそうです。

 

●「生活力は、仕事を続けていく上で土台となる重要なスキル。でも親子関係の中で教えることはお互いに難しく、学べる環境が少ないんです。やってみるとできることはたくさんあるのに」と、代表理事の吉田佳代子さん。

社会福祉士として就労支援に携わってこられた吉田さん、障害者雇用の現場で生活スキルの不足(例えばいつもお弁当持参の人が、コンビニだと何を買ったらよいかわからず選択できないなど)を感じてきたことが、「学び場」の設立につながったといいます。

福祉型「グループホーム」との違いは、「学び」によるステップアップを目指すこと。

「若い時の経験は『持続可能』!自分でできることが増えることによって、暮らし方の選択肢が広がると思います」と吉田さん。

「学びは大切」というところでお互いに意気投合、さくらんぼ教室社会人クラスもご見学予定です。

「つなぐいっぽ」HP⇒https://tsunaguippo.org/

(ご希望があれば、教室からもご紹介させていただきます)

 

●「こんばんは!」外出先で背後から声をかけてくれたのは、30歳のお祝いをしたばかりの社会人クラスAさん。

いつも外で会っても視線をそらしていたAさん(彼にとって教室にいるのがイバセンセイで、外では認知されなかったよう)。

幼い頃から多くを語らず、ようやく「ママ」と言えた時はお母様と喜び合いました。

30歳にして、ついに彼の方から挨拶をしてくれたことが嬉しい!(^^)!

人生は小さな成長の積み重ね。

 

●感染防止対策へのご協力、ありがとうございます。春はもうすぐ!

 

(伊庭葉子)