高校生クラス 保護者 岸浪様

娘が「さくらんぼ教室」に通うようになったきっかけ
私の娘は、小学校5年生の時から「さくらんぼ教室」に通っています。小学校の3、4年生でいじめられ、自分に自信を持てなくなって、勉強にも遅れが生じていって、学校の勉強のフォローの意味で「さくらんぼ教室」に通うことを決めました。
親子で捉える発達障害
娘は、後に「自閉症スペクトラム」と診断されたのですが、できることとできないことの差があります。「これから生きていくためにどうすればよいのか」「社会に出るためには何を学べばよいのか」ということが親子のテーマであり、このテーマについて日常的に話し合っています。
「さくらんぼ教室」に通う中で得たもの
「さくらんぼ教室」で娘が得たもののひとつは学習面での進歩です。事前学習によって理解が深まり、気持ちがポジティブになって「みんなと同じようにやっていこう」という気分になれている気がします。
二つ目は、ソーシャル・スキル・トレーニング(SST)による自己理解と人間関係の改善です。中学から、娘は特別支援学級に通っていますが、そこでは「障害」ということには触れません。「さくらんぼ教室」では、発達障害はネガティブなものではなく、本人の個性であり、自分自身を知ることこそ重要と教えてくれます。また、同じ悩みを持つ仲間たちの中で学ぶことが自己肯定感や明るく日常を過ごすことにつながっています。
娘の未来
娘が幼い時から抱える発達障害は、親子の共通のテーマです。そのテーマのおかげで、他の親子関係よりも近く、濃い関係であるような気がします。親が子どもの発達障害を受け容れることは簡単ではありませんが、私は母親の立場で「さくらんぼ教室」の先生方から親としてどのように発達障害に向き合うべきかについて教えていただいています。娘が今後も繰り返し学んでいくことで、「生きていく力」をさらに身に着け、人生の喜びや楽しみを見つけてくれるはずと信じています。